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小樽Muse(みゅーず)スタッフの日記です。







    




ランチメニュー 「スパゲッティナポリタン」「特製洋風海老チリ」「後志産極上豚ロースカツ 和風ドレッシング仕立て」「ブラジル梅沢農園の有機ペッパーバーグステーキ」「熟成煮込みハンバーグステーキ」「デミグラス チーズオムライス」「海老オム」「Museコンボプレート(煮込みハンバーグステーキ&オムライス)「小海老フライ&煮込みハンバーグステーキ」「バジル&チーズ風味のハンバーグステーキ」












2023/06/02
小樽の餅屋さん(だんな)
 今日、買い出しで市内をバイクで走っていて、5号線沿いのお餅屋さん「菊原もち店」が閉店していることを知りました。「もち専門」という大きな看板が出ていて、洞爺に住んでいる頃から「小樽にはもち専門のお店まであるんだよ」といつも誰かに自慢していただけに、本当にショックでした。小樽に移住してきた2008年の年越からずっと、お正月には菊原さんの「黒糖餅」と「豆餅」をたくさん食べて過ごすのが恒例でした。 つい先日には、もうひとつの餅の名店「ツルヤ餅店」も閉店して、多くの熱烈なファンを悲しませたばかりなだけに、さらにショックは大きいところです。小樽に来たばかりの頃は、餅屋さんめぐり、市場めぐり、そして銭湯めぐりを妻や子供たちと楽しんだものですが、いずれも現存するのはわずかとなってしまいました。小樽に住みながら小樽ファンの僕らにとっては、小樽自慢の肝ともいえる大切な店や施設が、次々と消えていくのは、本当に悲しいです。

 さて、今月末、僕の所属する小樽の飲食組合・飲食部が、一人親で子育てしているお母さんたちを対象に、各名店のシェフが腕をふるった料理を食べさせる、という面白いイベントをやることになり、それぞれの店が自慢の料理を提供することになりました。当店は当日、すでにパーティ予約が入っているため、会場参加はできないのですが、料理ではなく、デミグラスソースを提供することにしました。参加するシェフはものすごいメンバーだけに、その誰かが作った料理に使ってもらうことになります。毎日3時間の仕込みで、ずっと煮詰め続けてきているデミグラスソースだけに、僕にとっては、それが一番自慢の一品だと思いました。いいイベントになって、お母さんたちが喜んでくれるといいな、と思います。


2023/05/18
函館遠征(だんな)
 先日はせたな町までバイクで行ってきましたが、さらに翌週となる15、16日の両日、お店は連休をとらせていただいて、函館までバイクで行ってきました。今回は、洋食の勉強がメインですが、もうひとつは、友人の競輪選手が、函館競輪の57周年記念のビッグレースに出場するので、その応援も兼ねてのバイク旅でした。ところが、その友人は、前回の他場でのレースで落車転倒してケガをしてしまい、函館は欠場ということに。彼は出場できなくなったものの、せっかくなので世界レベルのレーサーたちの凄いレースを見てみようと、競輪場へは予定通り行ってきました。

 洋食の方では、エビフライが有名な「ヨシヤ」さんへも行ってきましたが、なんと、全種類、全サイズのエビが入荷未定となったため、エビ料理はすべて中止ということに。このお店は、エビフライだけで1冊のメニュー表があるぐらい、超特大から、ちょっと風変わりな種類のエビまでいろいろ取り揃えた、まさにエビフライのメッカというべき店ですが、このご時世に翻弄されて、この先も入荷時期はまったく未定だとのこと。僕の店も、「中海老フライ」のエビは入荷のめどが立っていないし、「小海老フライ」用のエビも、いつどうなってもおかしくないと思っています。ロシア/ウクライナの問題が、世界の物流に影響を及ぼしているみたいですが、まさか海老にも及ぶとは思ってもみませんでした。「ヨシヤ」さんも大変だと思いますが、当店はまだ当面は大丈夫なルートを持っているので、協力できる部分は協力していけたらなと思います。

 今回は一泊二日の遠征だったので、二日目は朝からちょっと遠出してみたくなり、松前まで行ってきました。途中、子供の頃に大ファンだった大相撲の横綱・千代の富士の故郷である福島町に寄って、千代の富士ミュージアムを見てきたり、新幹線の駅がある木古内へ寄ったりしながら、お昼過ぎに松前に到着。桜はまだ咲いていたし、松前城も想像よりもはるかに立派で、周辺の江戸時代風な街並みも素晴らしかった。家族やスタッフのお土産に、もちろん「松前漬け」を買ったのですが、ある老舗に立ち寄ったところ、そこの店主が大変失礼しちゃう人で、「あなた、松前漬けのことどれだけ知ってるのよ」といきなり逆質問を。「詳しくは知りませんよ」と言うと、「じゃ、松前漬けの材料を言ってみて」と言うから、「イカと昆布、ぐらいしか知らないです」と言ったら、「いやぁ〜聞いたワシがバカだったわ。松前漬けって漬物でしょ。漬物って発酵食品、昔の賢い人たちが考えた保存食なわけでしょ。生のイカじゃなくて、スルメを使ったものが松前漬けなのよ。うち以外の店は全部生のイカに保存料を入れたニセモノばかり、っていうか、松前漬けを作ってるといえるのは、うちだけなのね、残念だけど。それがわかる人にしか売らないよワシは。で、あんたはどうなの、わかった?ワシの言ってること」「ええ、少しわかりましたが、そういうこだわりは大事ですよね」と言うと、「は?人の話聞いてる?こだわってるんじゃない、当たり前のことをやってるだけ。当たり前の松前漬けを作ってるだけだって言ってるでしょうが」と。袋につめながら「だめだこりゃ」と言った顔をしながらお会計をしてくれましたが、店を出るとき「いやぁ、来た客みんなにこんなこと言ってんだろうな、このおっさんは」と思いました(笑)。

 ともあれ、初日350キロ、二日目550キロを、僕の小型バイクで走破して、普段あまり走れない分、たっぷりとロングドライブも満喫させてもらいました。景色も最高だし、いろいろなところに立ち寄って、本当に楽しかったなぁ、あの松前漬け以外は(笑)。


2023/05/10
せたなまでバイクで(だんな)
 ゴールデンウィークも無事に終えることができました。今年はコロナの自粛がない、久々の大型連休ということで、小樽市内も観光客で溢れかえっていて、当店も連日開店待ちのお客様がシャッターの前に並ぶ、本当に忙しい毎日でした。

 連休明けの8日の定休日、リフレッシュも兼ねて、せたな町の卵農家「モリガキ農園」さんへご挨拶へ行こうということになり、僕たち夫婦と、札幌のイタリア料理研究家・やすこさんの3人でせたなへ行ってきました。3人で、とは言っても、女性チームは車で、僕はバイクで出発。「あんたも好きねぇ」と言われながらも、日帰りで往復400キロを、時々絶景スポットに立ち寄りながら走破。モリガキ農園さんのご夫婦は本当に素敵な方々で、僕たちが来るのを、手作りのお菓子を用意して待っていてくださいました。自然の豊かさ溢れる最高の環境の中、女性陣は山菜や薬草を探しながら森の中へ。僕はご主人と二人でゆっくりと語らい、時々僕のアホなギャグを交えながら、とても楽しいひとときを過ごすことができました。あの恵まれた環境で、あのご夫婦によって育てられたニワトリたちが産み落とす卵なら、それはおいしいはずだと、帰り際、僕らからはその言葉しか出ませんでした。この出会い、交流をずっと大切にしていきながら、僕ら自身も、お料理も、成長していけたらな、と思います。

 そして、昨日は昨年の秋「音座なまらいぶ」に出演してくださった、ギタリストのSUU(スー)さんが、北広島よりギターをもって遊びに来てくださり、ランチ後からディナー前まで3時間ほど、ギターを弾きながら楽しいひとときを過ごしました。アンプ/スピーカー&マイクまで持参され、僕も生まれて初めてギター弾きながら人前で歌いましたが、まぁ腕前が腕前だけに、恥ずかしいしかありませんでしたが、SUUさんの気持ちが嬉しかったなぁと思います。ギターのテクニックもいろいろと教えてもらいながら、彼の歌と演奏もたっぷりと聴かせてもらって、心癒されるひとときとなりました。ギターをこよなく愛し、他人への気遣いを忘れない、そんなSUUさんのそのままが、歌とギターの音色に乗せて、僕の耳に、胸に響いてきました。

 素敵な出会いが深まっていくのを感じた、心に残る2日間となりました。


2023/04/27
養鶏農場より、自然有精卵の仕入れ(だんな)
 今年もあっという間にゴールデンウィークを迎えます。鶏インフルエンザの影響で、スーパーやコンビニでは卵の争奪戦となっていますが、うちではオムライスが人気メニューのひとつでもあり、多い日には一日60個ぐらい使うこともあるぐらい、卵の確保は重要です。これまでは、親しくお付き合いしている業者さんから特別に確保していただいてきましたが、これを機に、通常の、どこにでもある卵でなく、値段は3倍になったとしても良質のものを使ってみたいと思うようになっていました。「平飼い」という、鶏が自然の中で健康的に走り回れる環境から産み落とした最高品質の卵を、瀬棚町の「モリガキ農園」さんより、定期的に入荷できることになり、さっそくオムライスをはじめ、様々な料理に使っています。卵の色は鶏が食べた餌の色がそのまま反映されるそうで、大豆、青草、こんぶ、カボチャなど、北海道産100%の無添加餌からなる、自然なレモン色をしています。一般に売られているようなオレンジ卵には、餌に着色剤が入っているということも、今回の仕入れでいろいろ勉強するまで知りませんでした。もちろん、仕入れ値アップの分、卵料理はそれぞれ100円ずつアップさせていただくことになりましたが、その分、最高の味わいと体にいいものを、みなさまにお届けできることになります。ぜひ、このゴールデンウィークにお越しの皆様も、この卵をご堪能くださればと思います。店はかなり忙しくなると思いますが、しっかり仕込みも仕上げていってますので、たくさんの皆様のお越しをお待ちいたしております。


2023/04/16
息子の柊太くん、帰省(だんな)
 鶏インフルエンザの影響で、道内全域で鶏卵不足となっています。当店もオムライスが主力メニューのひとつで、ハンバーグの仕込みや海老フライでも卵を使うため、仕入れの確保に一苦労しておりますが、今のところは取引業者さんのはからいで、なんとかなっています。スーパーやコンビニでも「本日の入荷分はすべて完売しました」と書いてあるところが多く、しばらくは卵を普通に購入するのは難しいかもしれません。どうしても卵が食べたくなった方は、うちに来てオムライスをぜひよろしくお願いします(笑)。

 さて先週、長野の大学に在学中の長男・柊太(しゅうた)君が、久しぶりに帰省してきました。現在、4年生ですが、3年生までで必要な単位をすべて取得し、来月から仲間たち5人で、なんと「世界旅行」に行くそうです。バイトでコツコツ貯めたお金で、タイ〜インド〜アフリカ大陸、ヨーロッパ、アメリカと、世界20か国を渡るそうで、5年ぐらい前からその夢は聞いてはいましたが、本当に実現することになるとは、驚きました。親としては心配なことも多々ありますが、メンバーそれぞれが成人した大人だし、この夢を膨らませながら、みんながずっと準備してきた姿もよく知っているので、心から応援したいと思います。Alquest(アルクエスト)というグループ名で、リーダーの小谷さんを筆頭にまさにイケメン揃いの5人組。これからどんどんSNSなどで発信していくようですが、僕は「なにか」が起こりそうな気がします。いや、なにかを掴んで、自分たちにとっての大きな成果を上げてきてほしいと願います。そしてその前に、無事で元気で帰ってきてほしいと願っています。ご興味ある方は、ぜひAlquestで検索してみてください。息子たちのプロフィールや意気込みが日々アップされております。


2023/03/28
趣味のギターに没頭(だんな)
 最近は公私ともに忙しく、なかなかブログを書いている暇もありませんでしたが、確定申告も終わり、税金も無事に納入し、ようやくひと段落ついてきたところです。僕は個人事業主ですが、一番大きいのは消費税。税務署に言わせると「あれはお客様からの預かり金なんだから、払うのは当然でしょ」となりますが、いざ払う段階となると、本当にどエライ金額だなと、いつも思います。それと国民健康保険料。これも10か月分割となってはいますが、世帯割の部分で4人家族なら一人の4倍払わないといけないから、消費税よりもさらにデカい金額。所得税、住民税、自宅の固定資産税、自動車税、さらに個人事業税なんてのまであり、本当に年間なんぼ税金払ってるんだろうと思います。ある人が「でも、儲けた分以上に払うわけではないんだから」と言った言葉に、なんとなくす〜っと気分が軽くなった気もしましたが、でもキツイ(笑)。

 そんな中で、趣味のバイクもそろそろどんどん走れる季節になってきたし、ギターの方も仕事の合間にずっと練習しています。店が暇なときには、スタッフの亜弥さんも一緒に練習していますが、ギターは本当に楽しいし、これでよし!ということがないから、生涯ずっと取り組んでいける、本当にいい趣味だと思います。鳥取時代の親友・M君がギターの名手で、彼が携帯のラインを使って、ずっと指導してくれていて、ブルースとか、スローなギター・ソロとかがだいぶ弾けるようになってきました。 そのM君は本当に面倒見のいいヤツで、高校を卒業して、僕が京都の大学へ行くことになった時、もう一人の幼馴染の親友A君と二人で、僕に服をプレゼントしてくれました。3人でよくお出かけをしたときに、僕の私服姿があまりにもダサいということを気にしていたらしく、「京都に行っても恥ずかしくない服だよこれ!」といって、旅立ち前に手渡してくれました。僕は京都で、その服を「よそ行き勝負服」として使っていましたが(笑)。 ギターを弾きながら、友人のありがたみ、大切さを、いろいろと思い出しています。


2023/03/08
すーちゃんと大丸へ(だんな)
 昨日まで開催していた、大丸札幌店での妻のキャンドル展。たくさんの方々にご来場いただき、大盛況のうちに昨日、無事に終了いたしました。大丸札幌店の開業20周年を記念して、これまで大丸さんと関わってきた作家・アーティストの作品展が来月末まで開催されることとなり、唯一、この20年ずっと関わり続けてきた作家として、妻がそのトップバッターに選ばれました。本当に光栄なことだし、大丸関係者の方々とも、本当に深い絆で結ばれているのを感じます。今回、会場でペアを組んだ、函館の陶芸作家・akoさんも本当に素敵な方で、若くて、独自のセンスがキラリと光る、これからが楽しみな作家さんでした。そんな出逢いも含め、妻にとっては実り多い、とても充実した1週間となったみたいです。

 月曜日(定休日)の夕方、妻とakoさんと合うために会場を訪れて、札幌の高校へ通う娘のすーちゃんとも大丸で合流。来てくださっていた知り合いのお客さんともしばらく談笑してから、すーちゃんとふたりで夕食へ。「肉が食べたい」というから、僕の料理研究の意味合いも含めてハンバーグ&ステーキの店へ。そこですーちゃんは「牛タン&ステーキ」を食べましたが、「まだ食べ足りない」というから、「じゃ、ラーメン共和国のラーメンでも食べに行く?」と聞いたら「ぜひ!」と言うんで次はラーメン屋さんへ。さすがに僕はかなりお腹いっぱいになったものの、すーちゃんは「デザートならまだ入る」と言うんで、ステラプレイスのコーヒーショップへ。「あのさぁ、牛じゃないけど第三胃袋まで使ってるよね?」と言われながらも「おいしい、おいしい」とデザートを食べるすーちゃん。大丸の仕事を終えた妻と合流して帰路につく際も、途中のセブンイレブンでカレーパンを買ってもらって食べてましたが、まぁ高校生だけによく食べること。それであれだけ太らないんだからうらやましい限り。まぁでも年頃の高校生がこうしてお父つぁんと一緒にどこにでもついて来てくれるんだから、ありがたいと思わないと。いつも甘やかす専門で「減点パパ」かもしらんけど、それしかできんのよね〜(笑)。


2023/02/19
「なっち」と久々に(だんな)
 テレビ放送の方、放送日をお知らせするつもりでしたが、札幌雪まつり&小樽雪あかりのシーズン真っ只中で忙しく、なかなかブログにまで手が回らないまま、終わってしまいました。15日の朝に、北海道放送の「イチモニ!」にて、紹介されました。
 僕もその日の朝、ちょっと起きるのが遅くなって、飛んで起きてすぐテレビをつけたら、どこかで見たことのある、太ったおっちゃんが映ってるなぁと思ったら僕でした(笑)。でも、僕は普段、あまりテレビは見ないので、どのくらいの人がこれを見るんだろうなぁと思っていましたが、結構たくさんの人が見てて、いろんな人からメッセージもいただきました。その影響もあってか、今年の「雪あかり」は連日本当に忙しく、営業時間後も遅くまで仕込みで、毎日「午前様」でした。テレビで紹介してもらった「コンボプレート」のオーダーが多くて、何度もなんどもクルクルとフライパンを回しながら朝から晩まで、本当に目が回りそうでした。いや、ありがたいことで、ますます良いものをお出しできるように、努力していきたいと思います。

 さて、そんな中で、この雪あかりの期間中、久しぶりに当店OGの「なっち」こと、なつみちゃんが3日間ほど手伝いに来てくれました。10年以上前になりますが、20歳になったばかりだった彼女が、社会に出るための勉強、訓練体験の目的で、うちに預けられて、僕ら夫婦がゼロからいろいろと教えました。最初の頃はお互いに大変でしたが、すごく頑張って成長して、2年間でうちを卒業して、地元のコーヒー店へ就職しました。そこでも苦労しながら頑張って、今ではその店の主要メンバーとして、重要なポジションで活躍しています。うちを「卒業」するときに僕は、「なっちの一番いいところはどこかわかるか?純粋なところだよ。それを大事にして頑張って!」と言って送り出しましたが、それを忘れず、本当に素直なままで立派に成長した姿を見せてくれました。これからも、また時々来てくれるみたいなので、本当に嬉しいし、頼もしい限りです。


2023/02/05
「北海道テレビ」の取材(だんな)
 先日、北海道テレビより取材の申し込みがあり、先週末に無事、撮影、収録を終えました。料理の方は、コンボプレート(煮込ハンバーグ&オムライス)で、厨房での調理風景から、盛り付け、コメンテーターの女性が食べるところまで撮影。インタビューの方は、僕が学生時代、京都に住んでいたころに、バイクで訪れた敦賀のフェリー乗り場で、小樽のポスターを見て、そのあまりに魅力的な雰囲気に一発で魅了された、という話からスタート。結婚して、ずっと憧れていた小樽の街に移り住み、実際に住んでみて、小樽をもっと好きになった、という話を、いろいろ含めて3時間以上、総勢10名の現場スタッフとともに収録しました。編集作業の際に、学生時代や、結婚当初、店のオープン当初の写真などが欲しいと言われ、妻が昔のアルバムを引っ張りだしてきて、写メで撮って送りましたが、いろいろと懐かしい思いがこみ上げてきました。そのインタビューの中でも言いましたが、こうして今、小樽に住んでいても、憧れていた記憶や、観光客として訪れていたときの気持ちは、ずっとそのままのような気がします。うちの店に来てくださった方に、「小樽に行ったら、あんな店があったんだよ」と、思い出として残るような店にしていきたいな、といつも思っています。改めてその気持ちを再確認できた、今回の取材でした。

 ちなみに、収録日は気温がだいぶ下がったこともあり、別の取材先の水道管が凍結して撮影が延期になったらしく、放送日は後日、決まり次第お伝えさせていただきます。


2023/01/25
おかげさまで14周年(だんな)
 早いもので、昨日、24日で当店もオープン14周年となりました。
 こんな節目のときに必ずいつも思い出すのは、店の工事をしていた時のこと。工事前は、なにもない、ただフロアがあるだけのスペースでしたが、壁を作り、厨房を作り、トイレも設置して、排水工事から外の看板まですべて業者に頼まず日曜大工でやりました。が、さすがに一人で全部は厳しいだろうと、洞爺時代にお世話になった大工のNさんが何度も応援に駆けつけてくださり、ド素人がやった造作部分を、すべてプロ仕様に仕上げてくださいました。工事が終わって、Nさんに作業賃をお支払いしようとすると「俺が暇つぶしにやったことだから、交通費だけでいい」と、妻とふたりで話してもどうしても受け取ってくれませんでした。高齢だったNさんとは、その時が最後の別れとなってしまいましたが、今でもこの節目の日には、天国のNさんに「あのときはありがとう!頑張ってるよ!」と言います。数々の出会いがあったお陰で、今の僕らが支えられているわけですが、お世話になった、たくさんの忘れ難き常連さんとの、悲しい別れも経験しました。「あっという間だった」とは一言でいえない思いを、この節目の日には時系列で思い出したりしています。

 14年前の自分の料理、その技術を振り返ると、今となっては本当に恥ずかしいし、よくあんな、よくわかってなくて店をやろうと思ったな、と思いますが、ある時を境に、「昨日の自分よりレベルアップする」をモットーに、日々頑張っています。15年目を迎えて、お客様に信頼してもらえる店になれるよう、ますます頑張っていきますので、どうぞよろしくお願いいたします。


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