今日、買い出しで市内をバイクで走っていて、5号線沿いのお餅屋さん「菊原もち店」が閉店していることを知りました。「もち専門」という大きな看板が出ていて、洞爺に住んでいる頃から「小樽にはもち専門のお店まであるんだよ」といつも誰かに自慢していただけに、本当にショックでした。小樽に移住してきた2008年の年越からずっと、お正月には菊原さんの「黒糖餅」と「豆餅」をたくさん食べて過ごすのが恒例でした。 つい先日には、もうひとつの餅の名店「ツルヤ餅店」も閉店して、多くの熱烈なファンを悲しませたばかりなだけに、さらにショックは大きいところです。小樽に来たばかりの頃は、餅屋さんめぐり、市場めぐり、そして銭湯めぐりを妻や子供たちと楽しんだものですが、いずれも現存するのはわずかとなってしまいました。小樽に住みながら小樽ファンの僕らにとっては、小樽自慢の肝ともいえる大切な店や施設が、次々と消えていくのは、本当に悲しいです。
さて、今月末、僕の所属する小樽の飲食組合・飲食部が、一人親で子育てしているお母さんたちを対象に、各名店のシェフが腕をふるった料理を食べさせる、という面白いイベントをやることになり、それぞれの店が自慢の料理を提供することになりました。当店は当日、すでにパーティ予約が入っているため、会場参加はできないのですが、料理ではなく、デミグラスソースを提供することにしました。参加するシェフはものすごいメンバーだけに、その誰かが作った料理に使ってもらうことになります。毎日3時間の仕込みで、ずっと煮詰め続けてきているデミグラスソースだけに、僕にとっては、それが一番自慢の一品だと思いました。いいイベントになって、お母さんたちが喜んでくれるといいな、と思います。
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